よくある色校正の間違い
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制作のコツ
[コラム]
本章は、日々、印刷現場でビジネスを展開している創業28年の株式会社ノーブランドがまとめた記事です。
実際のビジネスの現場で使える知識ですので、ぜひ、ご参考いただければ幸いです。
パンフレットやカタログなど、印刷に使われる紙には、用途や仕上がりによってさまざまな種類が存在します。使用用途によっては、おすすめできない紙質もありますので注意が必要です。
本章では、主に印刷で使われる代表的な紙の種類と特徴についてご説明いたしますので、紙質選びの参考にしてください。
表面にコーティングが施されていますので、光沢感があり、印刷したときに写真の発色が良いのが特徴です。
雑誌、パンフレット、ポスター、カタログなど、カラー印刷が多いものに使用されます。
コート紙には主に2種類の紙質があります。
コート紙はコートもマットも、一般的な会社案内パンフレットやカタログに使用されます。
実際には、コート紙よりもマットコート紙の方が、手に持った時に厚く感じられますので、会社案内パンフレットの場合は、マットコート135Kがおすすめです。
ただし、12ページ以上のカタログの場合は、コート135Kの方が良い場合があります。12ページ以上のカタログにマットコート135Kを使用すると、厚すぎてページをめくる時にめくりにくいためです。
パンフレットやカタログの内容によって選び分けをすることをおすすめします。
コーティングされていませんので、表面が滑らかで吸水性のある紙です。
インクの吸収が良く、文字が読みやすいという特徴があります。
書籍、名刺、チラシ、封筒、報告書などのモノクロ印刷や、シンプルなデザインの印刷に使われます。
コート紙よりも比較的インキが染み込みやすいので、稀に色が沈む場合があります。
パソコン上のPDFで確認したときよりも、実際に印刷仕上がりでは、色が沈んで見える場合があるので注意しましょう。
そのため、鮮やかな印象にしたい場合は、あまりおすすめできません。
写真を多用しているパンフレットやカタログには不向きです。
ただし、上質紙独特の柔らかい風合いは、手渡す相手に優しい印象を与えますので、そういう目的のパンフレットやカタログには向いています。
廃紙やリサイクル素材を原料にして作られた環境に優しい紙です。質感や色合いが独特で、エコを重視するプロジェクトでよく使われます。
書籍、チラシ、レターセット、封筒、名刺など。
再生紙はリサイクルされた原料で作られているため、通常の紙よりも少し灰色がかっていたり、質感が異なることがあります。
再生紙の中には漂白されて白くしたものもありますが、漂白していない再生紙はより自然な色合いを持つことが多いです。
そのため、全体的に暗いトーンに仕上がる場合があります。
写真やイラストが多用されているパンフレットやカタログには不向きの場合がありますので慎重に選ぶことをおすすめいたします。
封筒などを再生紙にする企業が多いです。
ただし、環境保護の観点から再生紙を利用することは大きな意義があり、SDGsの一つの取組みとして評価されます。
非常に滑らかで、しっかりとした硬さがあるためインクが滲みにくいです。
高級感のある名刺、招待状、表紙などに使われることが多いです。
ケント紙は、白い紙の色が強く感じられる紙の一つです。
そのため、少し柔らかい雰囲気を出したいパンフレットやカタログの場合には、紙の白が強調されすぎるため不向きの場合があります。
名刺など、文字をはっきりと見せたい時には良さを発揮します。
「サテン」という名前が示すように、紙の表面はやや光沢があるものの、過度なツヤではなく、控えめで上品な光沢感が特徴です。
光の反射が柔らかく、落ち着いた質感を持ちます。
紙の表面が非常に滑らかで、印刷適性が高いです。
この滑らかな質感のおかげで、文字や画像が鮮明に印刷され、写真やイラストも美しく再現されます。コーティング紙と非コーティング紙の中間的な性質を持ち、発色性が高く、特にカラー印刷に優れています。写真やグラフィックデザインを印刷する際にも、明るく鮮やかに表現されます。滑らかで光沢感がありつつも落ち着いた仕上がりのため、印刷物全体に高級感を与えます。
企業のパンフレット、カタログ、高級書籍など、品質が求められる印刷物に使用されることが多いです。紙自体が厚手でしっかりしているため、耐久性も高く、折り目や摩擦に対しても比較的強いです。
サテン金藤は高級紙のため、紙代含めた印刷料金が高くなります。
しかし、高級感を出したいときに、よく選ばれ、一般的なコート紙や上質紙よりも質感よく仕上げることが可能です。
これらの紙の選択は、印刷物の目的やデザイン、予算に応じて決まります。
例えば、鮮やかなビジュアルが求められるポスターには光沢のあるコート紙が適しており、エコやシンプルさを重視したチラシには再生紙や上質紙がよく使われます。
封筒や名刺などには、環境保護やSDGsの観点から再生紙を選ぶこともあります。
まずは、目的と用途をしっかり定めて、印刷物の紙質を選びましょう。
また、上記以外にも多彩な種類の特殊紙があります。
もちろん、どんな紙でも印刷は可能ですが、特殊紙は紙代が高くなりますので、必ず印刷見積をとって比較しましょう。
FSC認証紙とは、Forest Stewardship Council(森林管理協議会)が定めた規格に従い、適切に管理された森林から生産された木材を原料として作られた紙のことです。
弊社では主に、封筒などをFSC認証紙に変更することをおすすめしています。
FSC認証紙を導入していることを広くアピールし、環境保護に積極的な企業であることをPRしましょう。
弊社では、紙の質感や厚みのイメージができない方に、紙のサンプルをお送りしております。
発送できる紙質は以下の通りです。
下記に希望の紙質がなければリクエストしてください。弊社が保有しているものがあれば追加でお送りいたします。
(特殊紙の場合は、弊社でも保有していない場合が多いのでご了承ください)
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0120-511-500(月〜木9:00〜18:30:お問合せ番号9)