
【保存版】パンフレット、色で…
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2025
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制作のコツ
[コラム]
「うちのサービスの良さが、パンフレットだとなかなか伝わらなくて…」
「デザインは綺麗なのに、問い合わせに繋がらない」
企業の顔とも言えるパンフレット。コストと時間をかけて作るからには、しっかりと成果に繋げたいものです。もしあなたが今、パンフレットの効果に伸び悩んでいるとしたら、その原因は「色」の選び方にあるのかもしれません。
突然ですが、「ピンクは商談に強い色」という話を聞いたことはありますか?
これは決して、精神論やジンクスではありません。ピンクが持つ心理的効果を活かした、極めて合理的な戦略です。その「強さ」とは、力で相手を圧倒するものではなく、相手の警戒心を和らげ、交渉の土台を整える「戦略的な有効性」を指します。
ピンクが作り出す穏やかで親しみやすい雰囲気は、相手に心を開かせ、円滑なコミュニケーションを促すのです。
このように、色は私たちが思う以上に人の感情や行動に強い影響を与えます。
この記事では、そんな「色の力」を解き明かし、あなたの会社のパンフレットを「成果の出る」ツールへと変えるためのデザイン戦略を、ロゴマークとの関連性も交えながら徹底解説します。
目 次
パンフレットを手にした人が、最初に受け取る情報は一体何でしょうか?多くの場合、それはテキスト(文字情報)よりも先に、デザインや写真、そして「色」が与える“印象”です。
パンフレットデザインにおいて色を戦略的に選ぶことは、単に見た目を美しくするためだけではないのです。ターゲットの心に響かせ、行動を促すための、極めて重要なコミュニケーション戦略と言えるでしょう。
それでは、具体的にそれぞれの色がどのような心理的効果を持ち、パンフレットデザインにどう活かせるのかを見ていきましょう。
心理的効果: 知性や冷静さ、誠実さを感じさせ、見る人に安心感と信頼感を与えます。空や海といった広大な自然を想起させることから、開放感や平和のイメージも持ちます。
注意点: 冷たい、保守的といった印象を与える可能性もあるため、明るい差し色を加えたり、温かみのある写真と組み合わせたりする工夫も有効です。
心理的効果: エネルギッシュで情熱的な印象を与え、人の注意を強く引く色です。食欲を増進させたり、購買意欲を刺激したりする効果も知られています。
注意点: 多用すると攻撃的、危険といった印象を与えかねません。重要なポイントを際立たせるアクセントカラーとしての使用が効果的です。
心理的効果: 木や森などの自然を象徴し、見る人に安らぎや安心感を与えます。健康、成長、調和といったポジティブなイメージも強く持っています。
心理的効果: 太陽や光を彷彿とさせ、明るく楽しい、希望に満ちた印象を与えます。コミュニケーションを円滑にする効果があるとも言われ、知性を刺激する色でもあります。視認性が非常に高いため、注意喚起にも使われます。
注意点: 淡い黄色は背景に使うと文字が読みにくくなることがあります。コントラストを意識した配色が必要です。
心理的効果: 赤のエネルギーと黄色の明るさを併せ持ち、温かみや親しみやすさを感じさせます。仲間意識やコミュニケーションを促進し、創造性を刺激する色です。
心理的効果: 古くから高貴な色とされ、ラグジュアリーで洗練された印象を与えます。また、ミステリアスで芸術的な感性を刺激する一面も持ち合わせています。
心理的効果: 幸福感や愛情、優しさを象徴する色。攻撃性を和らげ、安心感を与える効果があります。冒頭で述べた通り、交渉の場においてもその効果は発揮されます。
BtoBでの応用: コーポレートカラーが硬い印象の場合、パンフレットの差し色に淡いピンクを使うことで、親しみやすく柔軟な企業姿勢をさりげなくアピールできます。
パンフレットの色を考える上で、絶対に無視できないのが「ロゴマーク」の存在です。ロゴマークは、企業理念やビジョンを凝縮した、まさにブランドの顔。そして、そのロゴに使われている色は、ブランドイメージを決定づける最も重要な要素の一つです。
例えば、
パンフレットをデザインする際は、このロゴマークの色(コーポレートカラー)を基点に配色を組み立てるのが鉄則です。これにより、デザインに一貫性が生まれ、ブランドイメージが強化されます。
パンフレットの色がロゴマークの色と乖離していると、受け手は無意識に違和感を覚え、ブランドイメージが曖昧になってしまいます。常にロゴマークとの連動性を意識しましょう。
色の心理効果とロゴとの連動性を理解した上で、次はそれをデザインに落とし込む実践的なテクニックをご紹介します。
誰に、何を伝えたいのかによって、最適な色は変わります。
やみくもに色を多用すると、デザインが煩雑になり、本当に伝えたいことが埋もれてしまいます。そこで役立つのが、美しい配色バランスの基本とされる「70:25:5」の法則です。
この法則を意識するだけで、デザインにまとまりが生まれ、情報が格段に整理されます。
どんなに美しい配色でも、文字が読みにくくてはパンフレットとして致命的です。特に、背景色と文字色のコントラストには細心の注意を払いましょう。
デザインに夢中になると見落としがちですが、「誰にとっても読みやすいか?」という視点を常に忘れないでください。
パンフレットにおける「色の力」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
色は単なる装飾ではありません。ブランドの哲学を伝え、読み手の感情に寄り添い、そして行動を後押しする、強力なコミュニケーションツールです。
これらのポイントを押さえることで、あなたの会社のパンフレットは、ただの「会社案内」から、「商談を生み出す営業ツール」へと進化するはずです。
さあ、今すぐ自社のパンフレットを手に取ってみてください。その「色」は、あなたの会社の魅力を、未来のお客様に正しく伝えていますか? 色を戦略的に使いこなし、数ある競合の中から選ばれるパンフレットを、ぜひ作り上げてください。
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