
介護・福祉のパンフレット制作術
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2025
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制作のコツ
[コラム]
介護・福祉のパンフレットは、単なる紹介資料ではありません。利用者やご家族の不安をほどき、専門職や連携機関の理解を助け、現場スタッフの採用にも効く“意思決定ツール”です。本コラムでは制作会社の視点から、今日から使えるパンフレット制作のコツをまとめてみましので、参考にしていただければ幸いです。
目 次
最初に決めたいのは、読者に“何をしてほしいか”です。
ゴールが決まれば、情報量・導線・用語レベルが自然に定まります。
介護・福祉パンフは、次のような方が手にすることが多いのが特徴といえます。
なんといっても直接関わる、ご本人様とそのご家族が一番多いですね。不安を軽減させて、費用や流れのわかりやすく理解できるものにしましょう。
施設やサービスの強み・体制・連携のしやすさをアピールしましょう。
働く環境、教育体制、シフト面等の特徴をしっかり記載しましょう。
同じ紙面でも、それぞれに刺さるコンテンツや図解を散りばめると効果的です。
◯一言で価値が伝わる定型フレーズ
◯24時間連絡先
◯専門性
◯人員体制
◯連携実績を短文+アイコンで
◯対象者
◯提供時間
◯できること
◯できないことの明示
◯自己負担の目安
◯対象制度
◯申請の流れ
◯問い合わせ→見学→契約→開始を4コマ図解
◯写真とタイムラインで生活像を具体化
◯バリアフリー
◯見守り
◯災害対策
◯感染対策
◯顔写真
◯資格
◯ひとこと
◯安心感の“核”
◯大きい地図
◯所要時間
◯送迎・駐車・段差情報
◯費用
◯空き状況
◯食事
◯医療連携
◯看取り等
◯電話・QR・LINEを目立たせる
◯概要(所在地等基本情報や代表者などの明示)
誰が手にとっても「読める・分かる・使える」パンフレットにするため、できるだけユニバーサルデザインにしましょう。
年齢・視力・色覚・言語・環境の違いに配慮して作ると、だれにでも優しいパンフレットになります。
【気をつけるポイント例】
ユニバーサルデザイン(UD)は、年齢・能力・言語・環境のちがいに関わらず、最初から“誰もが使いやすい”ように設計する考え方です。標準で使いやすくします。
料金や制度は早見表にすると、金額・必要な手続き・進め方が一目で分かり、迷っている方の離脱を防げます。回数や要介護度、送迎の有無などの違いも比較しやすいため、誤読によるトラブル抑止にもつながります。
窓口説明の時間も短縮でき、改定時は表の差し替えのみで対応しやすくなります。
ユニバーサルデザインの観点でも高齢者に読みやすく、情報が確実に届きます。
アクセス情報は、住所の羅列ではなく“来所体験”を意識します。
駅・バス停からの所要時間や車での来所の目安、送迎の有無、駐車台数に加え、入口の段差・エレベーター・多目的トイレなどのバリア情報をまとめて提示しましょう。迷ったときの連絡先や地図アプリへのQRを併記するのもいいですね。
ランドマーク写真や簡略図で「ここを曲がる→この建物」と到着イメージを伝えればさらにGOOD。初回でも迷わず不安なく来られる導線づくりが目的です。
同じ冊子に採用向け見開きを差し込むと効果的です。
など。
介護・福祉は、これからの超高齢社会において必要不可欠であり続ける、未来を支える社会インフラそのものです。
だからこそ、パンフレットは単なる情報媒体ではなく、企業(施設)の理念と信頼性を伝える「顔」であるべきですよね。
それを実現するためには「安心」をデザインし、「行動」を後押しする重要なコミュニケーションツールになるように様々な角度からの工夫が必要です。
【できるパンフレットとは?】
このように、“読める・分かる・動ける”を意識することで、問い合わせや見学、採用の質が確実に変わるはずです。
一番人気は、設置しやすく持ち運びやすい[短冊仕上がり折]パンフレット!
[短冊仕上がり折]は、A3を三つ折り(開いた時、A4サイズ)にしたサイズで、施設での設置や配布、持ち運びにも便利なサイズです。「少し小さいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、こ意外に情報が入ります。
また三分割になっているため情報の整理もしやすいのが特徴です。ただし、あまりにも情報が多い場合は、文字の大きさが小さくなりがちなので、掲載する情報を精査する必要があります。
▼制作事例
採用にも力を入れたいなら、[A4仕上がり二つ折]パンフレット!
一般的に一番使われている[A4仕上がり二つ折]パンフレットは、もちろん、介護・福祉施設にもぴったりです。特に、採用にも力を入れたい方にはおすすめ。豊富な情報量でしっかりと特徴を表現することができるので、「信頼性」の獲得できます。また画像も大きく掲載できるため、写真で伝えたいという施設様にはぴったりのサイズです。
▼制作事例
0120-511-500(月〜木9:00〜18:00:お問合せ番号9)