
【保存版】パンフレット、色で…
30
7
2025
point
制作のコツ
[コラム]
企業の顔とも言えるパンフレット制作に携わる中で、お客様から多く寄せられるご相談。
それは、
「デザインはお願いしたいけれど、載せる文章が全く書けないんです。何か雛形(テンプレート)はありませんか?」
というものです。
そのお気持ち、非常によくわかります。
いざPCに向かっても、何から書き始めれば良いのか、どんな情報を載せれば魅力が伝わるのか、手が止まってしまいますよね。
実は私たちは、これまで手掛けてきた作品集をご提示することはできても、「文章の雛形」は基本的に持ち合わせていません。それは、貴社の「特徴」や「強み」、そして「想い」は、世界に一つしかないオーダーメイドのものだからです。テンプレートの言葉では、その大切な魅力は決して伝わりません。
この記事では、「文章が書けない」というお悩みを解決するために、パンフレットに載せるべき情報の考え方から、業種別のコンテンツ例、そして文章をスムーズに作成するためのコツまで、デザインのプロの視点から徹底的に解説します。
この記事を読み終える頃には、きっと「これなら書けるかもしれない!」と、貴社だけのパンフレット作りに向けて、新たな一歩を踏み出せるはずです。
目 次
優れた文章術やデザインテクニックも、その土台がしっかりしていなければ効果を発揮しません。文章を書き始める前に、まず以下の3つの点を明確にしましょう。これが、パンフレットの「設計図」となります。
例:「近隣に住む、子どもの急な発熱で困っているお母さん」「コスト削減と配送品質の向上を両立させたいECサイトの運営責任者」
2.目的 (WHAT) – その人に、「何」を一番伝えたいですか?
「これだけは絶対に伝えたい!」という核心的なメッセージを一つ、決めてみましょう。
3.ゴール (HOW) – 読んだ人に、どう「行動」してほしいですか?
この「誰に」「何を伝え」「どうしてほしいのか」が明確になるだけで、載せるべき情報、使うべき言葉、そしてデザインのトーン&マナーまで、全ての方向性が定まります。文章が書けない原因の多くは、実はこの土台が曖昧なことにあるのです。
「土台はわかったけど、具体的に何を書けばいいの?」という声にお応えして、お問い合わせの多い業種を例に、掲載すべきコンテンツをご紹介します。ご自身の業種に当てはめながら、情報の引き出しを整理してみてください。
地域の患者様とそのご家族に「安心感」と「信頼感」を与え、来院を促すことが主な目的です。専門的ながらも、温かみと分かりやすさが求められます。
荷主である企業に対して、「安全性」「確実性」「対応力」を伝え、信頼を獲得することが重要です。BtoB向けのため、論理的で信頼性の高い情報が求められます。
×: 当社独自のロジスティクスソリューションを提供します。
◎:在庫管理から梱包、発送まで、面倒な物流業務を全てお任せいただけます。
△: 最新の治療機器を導入しました。
〇:最新機器の導入により、これまでより短時間で、痛みの少ない治療を受けていただけます。
さあ、いよいよ文章作成です。難しく考えすぎず、パズルを組み立てるような感覚で取り組んでみましょう。
文章がまとまらない時は、情報を「5W1H」のフレームワークで整理してみましょう。自社のサービスや強みについて、以下の質問に答える形で書き出してみてください。
これらの答えを繋ぎ合わせるだけで、伝わる文章の骨子が完成します。
ビジネス文章の基本である「PREP法」は、パンフレットにも有効です。
この構成は、読み手のストレスがなく、短い時間で要点を理解してもらうのに最適です。特に「強み」や「事業内容」を説明する際に意識してみてください。
パンフレットはじっくり読まれるとは限りません。ぱらぱらとページをめくった際に、重要な情報が目に飛び込んでくる工夫が不可欠です。
長い文章は、思い切って箇条書きにしてみましょう。それだけで視覚的に整理され、格段に読みやすくなります。また、各セクションに「〇〇でお悩みではありませんか?」「当社の3つの強み」といった具体的な見出しをつけることで、読み手は自分に必要な情報を見つけやすくなります。
最も大切なコツは、最初から100点満点の文章を目指さないことです。
まずは、ここまでご紹介したポイントを参考に、思いつくままにキーワードや短い文章をWordやメモ帳に書き出してみてください。誤字脱字や文章の繋がりは、この段階では一切気にする必要はありません。
そこから、社内の第三者の意見を聞くのもよし、私たちのようなプロを頼るのもよし、「どのように伝わるのか」を確認しながらブラッシュアップしてみてください。
ご安心ください。私たちが伴走します。
ここまで読んで、「ステップは理解できた。でも、やっぱり自社だけで文章をまとめるのは難しい…」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
ご安心ください。そんな時は、私たちを頼ってください。
当社では、デザイン制作はもちろんのこと、お客様への丁寧なヒアリングを通して、パンフレットに掲載する原稿作成の補助も積極的に行っています。
「自社の強みは何か?」がまだ漠然としている段階でも構いません。
私たちがプロの視点から様々な角度でご質問をさせていただき、会話の中から貴社だけの魅力や、お客様に伝えるべき大切なメッセージを一緒に見つけ出します。
「創業時の想い」
「仕事で一番こだわっていること」
「お客様から言われて嬉しかった言葉」
そういった何気ないお話の中にこそ、人の心を動かす文章の「種」は眠っているものです。
私たちは、その「種」を拾い集め、整理し、伝わる言葉へと磨き上げるお手伝いをします。デザインだけでなく、その前段階の「想いを言語化する」プロセスから、貴社に寄り添い、伴走するパートナーでありたいと考えています。
無理に一人で抱え込まず、「壁打ち相手が欲しい」くらいの気軽な気持ちで、ぜひ一度ご相談ください。
パンフレットの文章作成は、自社のサービスや歴史、そして未来を改めて見つめ直す、またとない機会です。
今回ご紹介したステップとコツを参考に、ぜひ貴社だけの言葉を紡いでみてください。
そして、最も大事なこと。
優れたデザインと、想いのこもった文章。この二つが車の両輪となって初めて、パンフレットは人の心を動かす推進力を持ちます。
どんな段階でも構いません。ぜひ私たちにご相談ください。貴社の魅力を最大限に引き出す最適なデザインと、言葉の表現をご提案し、最高のパンフレット作りを伴走させていただきます。
まずはお気軽にお問い合わせフォームから、貴社のお話をお聞かせください。
0120-511-500(月〜木9:00〜18:00:お問合せ番号9)