パンフレット制作で慌てないた…
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2025
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制作のコツ
[コラム]

皆さんには、「パンフレットを作りたいけれど、何から始めたら良いのかわからない……」といった経験はありませんか?
他社のパンフレットを見て「うちもこういうものを作りたい!」と思っても、いざ机に向かうと不思議なもので手が止まってしまうものです。
「内容から?」「構成から?」「デザインから?」
ーーやる気に満ちた最初の心意気はいったい何処へ…?
どこから整理すればいいのか、迷ってしまいますよね。
でも、多くの企業に共通しているのは、「自社のサービスや強みを、一人でも多くの人に正しく伝えたい」という思いです。
それにもかかわらず、パンフレット制作を難しく感じてしまうのは、“何をどう準備すれば良いのか”という全体像が見えていないからかもしれません。
本記事では、パンフレットを外注・制作する前に準備しておきたい「大切なポイント」を整理します。
「まず何を用意すればいいの?」という段階から、「発注をスムーズに進めるコツ」まで、順を追って見ていきましょう。
つまみ読み派の方へ
▶ 各章末の【ココがポイント!】だけでも、準備の全体像がつかめます。
じっくり読みたい方へ
▶ 「なぜ準備が必要か」から「具体的に何を揃えればよいか」まで順に解説しています。
目 次
パンフレット制作でよく聞くお悩みの一つに、「仕上がりが思っていたイメージと違った」というものがあります。
「違った」のは“内容”のときもあれば、“デザイン”のときもあります。
ただ、共通していえるのは、デザイン以前の“情報整理の段階”に原因があるということです。
制作会社やデザイナーは、お客様の意図をもとに最適な構成を考えます。
つまり、素材や目的が明確でなければ、どんなに経験豊富な制作会社やデザイナーでも正しい提案が難しくなってしまうのです。
パンフレット制作で最初に決めたいのは、「何のために作るのか」と「誰に渡すのか」の2点です。
たとえば、
ということです。
この目的とターゲットがあいまいなまま進めてしまうと、結局「誰にも響かない」パンフレットになるリスクがあります。
パンフレット制作の現場でよくあるリクエストのひとつが、「とりあえずデザイン案を見せてほしい」というものです。
一見すると効率的に思えますが、実はこの進め方は時間もコストもロスが大きい方法です。
なぜなら、デザインは“情報を形にする作業”だからです。
つまり、何を伝えるのか・誰に届けるのかという前提が定まっていない状態では、デザイナーが提案しても方向性が合わず、結果として「修正の繰り返し」になってしまいます。
特にBtoBパンフレットの場合、ターゲット層や目的によって最適な構成・トーンが大きく異なります。
したがって、デザインの前に「構成・情報整理」のフェーズをしっかり踏むことが、結果的に最短ルートになるのです。
原稿をいきなり文章で書くより、まずは「伝えるべき項目」をリスト化するのが効率的です。
たとえば、一般的に必須コンテンツといわれる
これらを優先順位をつけて並べてみましょう。
ページ構成やデザインの方向性が自然と見えてきます。
デザイン制作前段階で素材が揃っていると、スケジュールは格段に短縮できます。
上記の構成をもとに、以下のような素材を事前に整理しておきましょう。
素材が揃っていないと、「初校(デザイン初案)」の制作が後ろ倒しになり、納期全体が延びるケースが少なくありません。
また、クオリティの高い写真は、それだけでもデザインになりうるため、最初に揃っているとデザイナーの提案の幅も広がります。
「こういうデザインが好き」「このトーンは避けたい」といった感覚的な部分は、言葉より“視覚”で共有するのが正確です。
競合他社のパンフレットや、参考になるデザイン例を1〜2点共有するだけで、初期方向性のすり合わせが大幅にスムーズになります。
【ココがポイント!】
“好み”は言葉より“見せる”方が早く伝わります。
特に決裁権のある方が強い好みを持っている場合は、必ずすり合わせをしておくことをおすすめします。
デザインに正解はありません。
経験豊富なデザイナーは、仮に「こっちのほうが良いのにな」と思っても、決裁権のある方、ご担当者様のお好みを再現することができます(笑)。
確固たるイメージがある場合は、遠慮なくお伝えいただくことをおすすめします。
パンフレット制作には、デザイン工程だけでなく、社内チェックや印刷工程も含まれます。
よくある見落としは、「社内承認の時間を見込んでいない」ことです。
制作会社側の進行スケジュールと、自社内の確認フローを事前に共有しておくことで、スムーズな進行が可能になります。
目安としては、制作開始から納品まで3〜4週間前後(構成から提案してもらう場合はプラス1〜2週間)。
展示会や採用イベントに合わせる場合は、1か月以上前に発注準備を始めるのが理想です。
最後に、制作の依頼先を選ぶ際に見ておきたいポイントです。
価格だけで判断せず、「提案力」や「進め方の透明性」を重視すると、結果的に満足度の高い仕上がりにつながります。
パンフレット制作は、デザインを依頼するところから始まるのではなく、準備段階からすでに始まっています。
目的や情報を整理することで、デザイナーは「伝わる形」に落とし込むことができます。
準備をしっかり整えることは、
このすべてを叶える最も確実な方法です。
パンフレット制作を検討中の方は、まず「目的・ターゲット・素材の棚卸し」から始めてみましょう。
それだけでも、打ち合わせの質がぐっと上がり、より伝わるパンフレットづくりが進めやすくなります。
もし「どこまで準備すればいいかわからない」と感じる場合は、制作会社に相談してみるのも一つの方法です。
プロの視点で整理をサポートしてもらうことで、思っている以上にスムーズに進むはずです。
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